ポケモンのぬいぐるみは、数百円で買える手頃なものから数万円以上のプレミア価格がつくものまで、その価格帯は実に多様です。子どものおもちゃと思われがちなポケモンぬいぐるみですが、限定品やコラボ商品などは大人のコレクター市場で高値で取引されることもあります。
近年は受注生産の等身大ぬいぐるみや高級ブランドとのコラボも登場し、「ぬいぐるみ＝投資対象」という側面も注目されつつあります。
今回は、1万円以上で販売・取引されている高額ポケモンぬいぐるみ10点をピックアップし、その価値や特徴がなぜ価格を押し上げているのかを解説します。
コレクションや投資目線で要チェックなレアぬいぐるみばかりです！
※こちらは2025年4月時点の相場価格を参考としています。
目次
1. シュタイフ ピカチュウ
- 定価：45,000円
- 現在相場：約110,000円
- 限定種別：シュタイフコラボ
世界的テディベアブランド「シュタイフ」とポケモンがコラボした究極のピカチュウぬいぐるみです。
2015年末に予約受付が開始され、税込45,000円という高価ながら初回生産1,000体が即完売しました。
シュタイフ社伝統のモヘア生地を使用し、職人が1体ずつ手作業で仕上げた逸品で、日本国内限定販売という希少性も相まって発売直後からプレミア化しました。
現在の市場では落札平均約11万円（過去半年のヤフオク相場）と定価の2倍超で取引されており、最高落札額は128,000円にも達しています。
高品質な素材感とシュタイフのブランドバリュー、そして限定数量による希少価値が価格を押し上げた代表例と言えるでしょう。
2. ビッグサイズぬいぐるみ ライコウ
- 定価：-
- 現在相場：-
- 限定種別：ビッグサイズぬいぐるみ
第二世代の伝説ポケモン「ライコウ」の特大サイズぬいぐるみも非常に高額なコレクターズアイテムです。
2001年放送の特番「ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説」でフューチャーされたライコウのぬいぐるみで、全長60cmと迫力満点のサイズです。
詳しい発売時期は定かではありませんが、おそらくポケモンセンターやイベント限定で少数生産されたものと考えられます。
タグ付きの美品であれば買取価格11万円が提示されるほどの超プレミア品で、中古市場ではそれ以上の価格がつくこともあります。
ただし、現在は入手困難で、市場流通数が極めて少ないため、このような高値安定となっています。
伝説のポケモンという人気キャラであること、そして大型サイズかつ限定生産で希少なことが、高額取引の要因です。
3. ビッグサイズぬいぐるみ スイクン
- 定価：-
- 現在相場：-
- 限定種別：ビッグサイズぬいぐるみ
ライコウと同シリーズと思われる「スイクン」のビッグサイズぬいぐるみも、高額取引されるアイテムの一つです。
こちらも詳細な発売情報は限られていますが、入手難易度の高さは折り紙付き。
タグ付き美品の買取相場で75,000円前後と評価されており、コレクター間では更に高値で売買されることがあります。
クリアな水色のたてがみや長いリボン状の尾など、スイクンの特徴を大きなぬいぐるみで再現した希少グッズで、伝説ポケモン好きには垂涎のコレクターズアイテムです。
限定流通の古いグッズは生産数が少ないため、状態の良いものは年々希少価値が高まっており、結果として価格も上昇傾向にあります。
4. デルビル ポケドール
- 定価：-
- 現在相場：-
- 限定種別：ポケドール
一見すると普通の小さなぬいぐるみに思えるかもしれませんが、デルビルのポケドールはコレクターの間で非常に貴重な存在です。
こちらはポケモンセンター限定で販売されたミニぬいぐるみで、発売当時の定価は数百円～千円程度だったと推測されます。
しかし現在では中古美品で5万円以上もの買取提示額がつくほど希少になっています。
デルビルのポケドールは生産数が極めて少なく、再販もされていないため中古市場でもめったに見かけません。
ポケドールシリーズ自体が人気コレクションですが、中でもデルビルは「幻のポケドール」と呼ばれるほど入手困難で、その希少性が価格に直結しています。
5. 等身大ルカリオ ぬいぐるみ
- 定価：46,200円
- 現在相場：約60,000円
- 限定種別：ポケモンセンターオンライン
人気ポケモン「ルカリオ」の等身大ぬいぐるみは、近年発売された高額商品の代表格です。
ポケモンセンターオンラインにて受注生産で販売され、高さ約120cmという迫力のサイズながら価格は46,200円（税込）と設定されました。
2021年末から予約開始され限定期間で受注されたため、一般販売はなく今では新品入手は困難です。
ルカリオぬいぐるみは内部に可動用のプラスチックパーツが仕込まれており、尻尾や腕を自由に動かしてポーズをつけられるという凝った作りです。
受注終了後、人気ゆえに中古市場では値が上がり、最近の落札では最高約9.98万円に達しています（平均相場約7.3万円）。
ファン投票でも常に上位に入るルカリオの等身大ということで需要が高く、発売時に入手できなかったコレクターがプレミア価格で買い求めている状況です。
6. 添い寝ウインディ ぬいぐるみ
- 定価：49,500円
- 現在相場：約55,000円
- 限定種別：ポケモンセンターオンライン
「添い寝ウインディ」は、その名の通り伝説ポケモンのウインディと一緒に添い寝できるサイズ感を目指した超大型ぬいぐるみです。
作中設定の約1/2スケールで再現されており、全長なんと150cmにもなるビッグサイズ！
ポケモンセンターオンライン限定で2021年に受注販売され、価格は49,500円（税込）でした。
ふわふわのたてがみや尻尾まで忠実に作られており、ウインディに寄りかかったり抱き枕のようにしたりと夢の“添い寝”体験ができるデザインです。
限定受注生産だったため現在は入手困難で、中古市場では8万円前後の値がつくケースもあります。
リビングに置くだけで圧巻の存在感を放つその姿は、まさに「でんせつポケモン」の名にふさわしい貫録で、コレクションの目玉になること間違いなしです。
7. 等身大オオタチ ぬいぐるみ
- 定価：30,240円
- 現在相場：約100,000円
- 限定種別：ポケモンセンターオンライン
ジョウト地方のポケモン「オオタチ」の等身大ぬいぐるみは、そのユニークさと希少性からプレミア価格がついたアイテムです。
2019年にポケモンセンターオンライン限定で完全受注生産され、全長約180cmという想像以上の長さが話題になりました（ゲーム中の図鑑サイズを忠実に再現）。
予約受付時の定価は30,240円（税込）と発表され、当時としては高額でしたがファンから注文が殺到しました。
販売期間終了後は再販されておらず、現在中古市場では10万円を優に超える価格で取引されています。
メルカリでも出品例では15万円前後の値付けが確認でき、約5倍ものプレミアが付いた計算です。
長細い体を持つオオタチだけに、抱き枕にしたりインテリアとしてソファに置いたりと使い道もユニーク。
受注生産ゆえ流通量が極めて限られることと、「等身大オオタチ」という話題性が相まって、入手困難かつ高額な逸品となりました。
8. 「絶対に乗りたいラプラス」超特大クッション
- 定価：79,400円
- 現在相場：約90,000円
- 限定種別：プレミアムバンダイ
ポケモンファンの夢「ラプラスの背中に乗りたい」を叶えるべく企画されたのが、超特大サイズのラプラスクッションです。
プレミアムバンダイにて受注販売された商品で、その商品名もずばり「絶対にのりたいラプラス」。
横幅約2mにもなる巨大さで、大人が実際にまたがって乗れるほどのサイズ感となっています。
価格も破格の79,400円（税込・送料込）と高額でしたが、数次にわたる受注生産で販売され話題を呼びました。
まさに“家具”レベルの存在感で、背中に乗ってリラックスできるコンセプトがユニークです。
生産数自体は受注生産のため一定数ありますが、その特異な仕様から中古市場でも高めの価格帯を維持しています。
新品定価が8万円近くした公式グッズはポケモンぬいぐるみ史上でも異例であり、「高額でも手に入れたい」という熱狂的ファン心理を象徴するアイテムと言えるでしょう。
9. 等身大ヤドン ぬいぐるみ
- 定価：49,500円
- 現在相場：約50,000〜60,000円
- 限定種別：ポケモンセンターオンライン
ゆったりマイペースな「ヤドン」の等身大ぬいぐるみも、高価格帯の人気商品です。
2020年にポケモンセンターオンラインで初登場し、その後「ヤドンの日」に合わせて再受注が行われるなど人気の高さがうかがえます。
高さ65cm、鼻先から尻尾の先まで約150cm、重さ7.8kgというずっしりした存在感で、抱きつくと思わず癒やされるサイズ感です。
販売価格は49,500円（税込）と設定され、受注生産にて提供されました。
発売当初から話題となり、予想以上の大きさにSNSでも驚きの声が上がりました。
現在は公式では販売終了していますが、一部二次市場では定価以上の値段で取引されることもあります（未開封新品に10万円近い値が付く例もあります）。
とはいえ再受注が行われた影響で極端なプレミア化は避けられており、比較的手に入れやすい高額ぬいぐるみとも言えるでしょう。部屋にヤドンがいるだけでのんびりした空気になり、抱きしめれば癒やされること間違いなしの一品です。
10. ビッグサイズぬいぐるみ ラティアス＆ラティオス
- 定価：-
- 現在相場：約1,200,000円
- 限定種別：映画館
最後に紹介するのは桁違いのプレミア価値を誇る伝説の品、「ラティアス＆ラティオス」の特大サイズぬいぐるみセットです。
2002年公開の劇場版『水の都の護神 ラティアスとラティオス』の時期に、ポケモンセンターや映画館で数量限定販売されたとされる巨大ぬいぐるみで、ラティアス約60cm・ラティオス約70cmというビッグサイズでした。
当時から人気でしたが、現在ではほとんど市場に出回らず幻の超高額ぬいぐるみとなっています。
近年のオークションでは1円スタートにもかかわらず落札価格39万円に達し、別の出品では50万円から100万円を超える驚異的な高値が付いた例も報告されています。
ここまで価格が跳ね上がる要因は、販売数量の極端な少なさと映画限定グッズという特別感、そして2体セットで揃えたいコレクター心理によるものです。
まさにポケモンぬいぐるみ市場における「伝説」とも言える存在で、予算度外視でも欲しいというファンもいるほどです。
まとめ：高額ぬいぐるみの魅力と入手方法
以上、1万円を超える高額ポケモンぬいぐるみを10点ご紹介しました。
いずれのアイテムも「限定生産」「希少性」「高い再現度や品質」といった要素が揃っており、コレクター魂をくすぐる魅力があります。
ポケモン人気は年々拡大しグッズの需要も高まっているため、過去の限定ぬいぐるみがプレミア化する傾向は今後も続くでしょう。
今後の注目点としては、ポケモンセンターオンラインが実施する受注生産や抽選販売です。
等身大シリーズやコラボ商品は発売告知から予約締切まで期間が限られるため、見逃さず公式情報をチェックすることが大切です。
入手したい場合は発売当時に予約・購入するのが最も確実で安価な方法で、後から手に入れようとすると今回紹介したように何倍もの価格を支払う必要が出てきます。
どうしても発売時に入手できなかった場合は、ヤフオクやメルカリなどの二次流通を利用する手があります。
その際は相場をよく調べ、信頼できる出品者から購入するようにしましょう。
高額商品だけに状態の確認（タグの有無や汚れ・傷）も重要です。
また人気商品には偽物や粗悪な模造品が出回る可能性もあるため、公式ライセンス品かどうか見極める注意も必要です。
ポケモンぬいぐるみのプレミア市場は、ポケモン愛好家にとってロマンのある世界です。
お気に入りのキャラクターが高額だったとしても、その価値や魅力を知ればコレクション欲が湧いてくるかもしれません。
ぜひ今回のリストを参考に、皆さんもレアぬいぐるみの魅力を楽しんでみてください。
運良く手に入れることができれば、それはまさに「あなたの手元に届いた小さな伝説」となるでしょう。